とても単純ですが、
基本的に運動器系の痛みは
体勢や動きによって痛みがひどくなったりマシになったりして、
内蔵系からの痛みは
動きに左右されない痛み(症状)が特徴です。
もちろん例外はあります。
以前こんな方がおられました。
「先生、こないだから肩こるから治療してくれ」
「なんか肩こるようなことしたんですか?」
「いや、今は大丈夫なんやけど、階段のぼったり、風呂入ってるとこってくるねん」
「!」
何らかのアクションで痛み(症状)が出ていますが、これは内蔵系のサインです。特にこの方は心臓のカテーテル手術の既往歴がありましたので、間違いなく心臓だとわかりました。
でもこれにも続きがあります。
「病院へ行けって言うけど、先週検査したばっかりやで」
と、患者さんは疑いません。ですが、絶対に行きなさいと伝えました。
数ヶ月後、
「先生の言うとおり、死にかけとったわ。もうマジで覚悟したわ」と。
元々この方は脊柱管狭窄症という症状で通院されていて、
良くなったこともあって信頼関係がありました。
これが私の言うことを聞いてくれた決定打だと思います。
でも、あの時に患者さんが私の言うことを聞いてくれてなかったらと思うとゾッとします。
あれから10年たちますが、その方は今でも私の治療院へ定期的に通ってくれています。
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