当然人の体は、サポーターを装着状態と未装着状態で、
例えば1年後の状態を比較することはできませんが、
もし比べられるとするならば、原理的には、サポーターを未装着状態より装着状態の方が
悪くなってしまっている可能性が高くなります。
つまり、サポーターなどの装具は常用するものではなく、
一時的に使用することで症状を緩和させ、
緩和している間に対策を打つ、これにつきると思います。
言い換えると、その場しのぎをどううまく活用できるか、ということです。
例えば、膝が痛くて歩くのが困難な状態でサポーターを着用すると
一時的に症状が緩和して歩くことができるようになったら、
この恩恵を活用してガンガン歩いて神経系を回復させる、
というような使い方が一番ベストだと考えています。
例えば、猫背矯正の下着や装具、O脚を矯正する装具や足底板など、
この理屈からいくと、長い目でみると悪化します。
なので、安易にサポーターや装具、矯正用具などを使用されないことをオススメします。
また、デスクワークなどでイスに骨盤を立たせて姿勢を良くするグッズなども同じことが言えます。
実際、以前、このようなものを使用しているにもかかわらずギックリ腰で来院された方もいます。
このような原理を理解されずに販売している業者も問題ですが、
メディカル的な世の中の風潮、考え方自体が私は特に問題だと私は思います。
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